―――翌朝


……。
………。

…昨日は苦労した。
もうクタクタ。

ちゃんと眠れないし。


それも、そのはず…

「起きろ! 変態ドS王子野郎がっ!!」

アタシはアイツが被ってる布団を取り上げた。


けど。
「何で起きねえんだよ! 起きろっ!! 自分だけスヤスヤ寝んな!!」

アタシはアイツの肩を揺さぶった。

でも、スグにこんな事をした後悔をした。



日向の肩に置いてある手を引かれ、そのまま日向の胸にダイブ。

お腹に日向の手が回り、アタシは甘い香りに包まれた。


耳に掛る、日向の息。
背中から伝わってくる温もり。
静寂の中、響き渡る時計のオト。

そして、一番煩いのが、アタシの鼓動。