目の前に広がる、昨日と変わらない光景。

広いグラウンドの先に、白い学校。


でも、白い壁には似合わない、
“喧嘩上等”“不良魂”などと、
カラフルなスプレーで無駄な言葉が飾られている。


……異常だ。

充分異常な光景だ。


校舎内で固まってるアタシ。



入るのには、どうしても拒否反応が出てしまう。


―――帰りたい。

入りたくない。


今日はもう熱いし、学校日和じゃないし……思いっきり学校日和だけど。

…サボっちゃおうかな?



にしても、今日は転校2日目。

いくらなんでも、サボるわけにはいかん。


嫌々、校内に足を踏み入れた時、


ドンっ

背中が腫れる位の衝撃を感じ、前によろけた。

っうー! 
なんだよ!!?