目をつぶった神崎さんは王子サマの様だった。 瞳の先に…何が映ったのだろう。 「俺、最低な奴だったんだ。 女なんてただの欲求を満たす道具としか思ってなかったし。 でも、きっとさ。 俺に言い寄って来た奴の中には。 本気で思ってくれた奴もいたかもしれないよな? そう考えたら、苦しかった。 俺にくれた時間をムダにしてしまったことが。 こんな俺だからさ、本気で見てくれる人なんている訳ないのに。」