「…うーん。
わっかんなーい。」




一番嫌いな理科の参考書を広げる。




全く分かんない。



「そこはCa」



「え!!」



顔を挙げると、ファイルを山積みで持ってる神崎さんがいた。


「何?
まだ中学のやってんのか?」



「ほ、ほっといて!!
てか何しに来たの!?」


「何…って香南ちゃんに会いに来た。」




かぁ///




顔が真っ赤になり、からだ全体の温度が急上昇するのが分かる。




どうして、この人は恥ずかしいことを簡単に言えるのか。