「…香南。」 「何? 和也。」 クラスにも慣れてきた頃。 鞄に荷物を入れる私のもとに和也が来た。 「うん!! やりたいことがたまってるから。」 「そっか。」 ポケットに手をつっこんで一枚の紙切れを出して、私の手に置く。 「流に渡して。」