「ちょっと! 何あの子。」 「やめなよ、奈津樹。 私…関係ないから。」 走り出そうとする奈津樹へ私は言った。 少し悲しい顔をする奈津樹を見ないフリをして歩き出す私。 ごめんね。 私はただ逃げてたの…。 もう恋なんかしない。 どうせ別れる。 どうせ苦しみ、悲しむ恋なんてしない方がマシだっ!