「かえろっか。」



ベッドから降りて、流は鞄を二つ持った。




そして私に上着を渡した。



「うん。」



繋いだ手からは二人の緊張が伝わる。




「しっかりと話せよ。
元カレと。
何か分からないけど、自分がいいたいコトを隠すな。
後悔しないように、ぶつけて来い。」



「うん…-。」




元カレ…。




もう一年…いや二年ぶりになる再会。




今頃会って話したいコトなんて私は一つもない。




だけど、相手にはあるんだよね。