「好きなのに。」
私もだよ、流。
好きで、好きで。
流が私を想う以上に私は流を想っているだろう。
「ありがと。
流…-。」
口に出たのはその一言だった。
私の声を聞いて流は勢いよく立ちあがった。
がーんと椅子のが一室に響いた。
「ありがとね、流。」
「嘘…-!
起きてた訳!?
いつから聞いて…」
「ごめんって謝るとこからかな。」
流の顔がカーと赤くなった。
「マジかよ…-。」
告白っぽいところを聞かれた事が恥ずかしいのだろう。
別に恥ずかしがらなくてもいいじゃん。
「私…嬉しかったよ!」
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