「よし!まずバトンパスからな。」



一列に並んでパスをし合う。





どんどん回るパス。





そして


「はい、香南。」




和也から私。




私から流。




流から奈津樹。




奈津期からアンカーの早風くんへいく。




「おい、香南。
どうしたんだよ!!
立ってねーで渡せよ、バトン。」




いいの?




いつまでガマンをしなくちゃいけないの?





いつまでコソコソと付き合わなくちゃいけないの?





今はこんな事を考える時間でない。




頭で理解しているのに、
…-私はいつの間にかバトンを捨てて、流に抱きついた。