流は弁当を持って私たちのところから走り去ってった。 きっと…女子。 「弁当、後で返すから。 ごちそーさん!」 私にそう告げた表情はとてつもなく切なかったんだ。 王子サマ! 王子サマ!! そう叫ばれて、何がいいのか。 私はそう思っていた。 普通の人でよかった…- そう実感した。