青空に夕焼け

その指で描いた線が、ぐにゃりと歪んだ。

「…えっ」

ファイリの顔が青ざめる。

ぐにゃりと歪んだ円から、光が溢れだした。

「ま、待ってっ、あたしまだ何も――」

そう言いかけて、ファイリは一瞬の間に色々な事を考える。
思えばこれは自分の願ってやまなかった『家出』なのだから、喜ぶべきなのだ。

この先何があるか分からないが――

「(また、魔法を使って戻れば良いんだし)」

ファイリは、小さな小さな冒険に出かけるつもりでいた。