青空に夕焼け

数時間後。

床に山積みの本。

「見つかんなぁいいい!!」

ファイリが泣きそうになりつつも、片っぱしから本棚の本を床に落としていく。

「何処に行ったのよ…っ。もうっ、本戻れっ」

呪文を適当に唱える。普通なら魔法がかからない筈だが、ファイリの魔力の強さのせいか、本たちはもとに戻って行く。

「どうして、目当ての物を探すっていう便利な魔法は無いの?!…あぁ、あるよねきっと…あたしが知らないだけ。だったらそれから見つけなきゃ…ええと、『日用の魔法』…これかなっ」

ぺらぺらとページを捲る。

「あった、これかぁ。呪文、無視して良いよね」
ファイリは眼を閉じ、意識を集中させる。

「『古代の魔法』って本、出てこおおおおい!」