ファイリの愛用するもう一つの部屋が、この図書室である。
数え切れないほどの本が収められているが、利用するのはファイリだけ。
ファイリが此処で暇つぶしする事も多く、絶対に家族は寄りつかないのだ。

「どれだっけー…♪」
思わず鼻歌を歌い出す。

だが暫くして、その鼻歌も途切れた。