「ファイリ?!また部屋に居るの?いい加減外に出てきたらどうなのっ」
外から母親達の声がする。



「もうっっ…何?!」
ファイリは勢いを付けて扉を開けた。
「どうしてまた部屋に籠ったりして、外に出ないと不健康よ」
「何よっ!私が外に出ようとすると髪を切れとか五月蝿いのに!あたしは外に出たくないっ!」
手をかざして小声で呪文を唱える。魔法で家族達を吹き飛ばし、また部屋に戻る。



こんな日々の繰り返し。