「…だから、さようなら」
その言葉を残して、蒼の皇女は消えてしまいました。
残るのはキラキラした青い光だけ。
紅の皇女が振り返ると、残された蒼の皇女の子供達、それに召使達が心配そうにこちらを見詰めているのです。
「大丈夫、私が助けに行くから、それに悪魔だって封印するから、…皆は心配しないで、ね」
そう笑って紅の皇女も消えてしまいました。


二人によって悪魔が封印された時には、この世界は二つに分かれて、今も交わる事はありません。