氷河くんは驚いたような顔をしている

聞いちゃダメだったかな…

氷河くんは黙っている…

少し沈黙が続いた後、

氷河くんが

「いるよ」と言った

ショック…

好きな人いたんだ…

「そうなんだ……」

「誰か知りたい?」

氷河くんが聞いてきた

知りたいけど、怖い…

けど私は知りたい気持ちの方が強かった

私は頷いた

「俺の好きな人は…」

そこで止まる

止まらないで続けてよ…

氷河くんが少し言いにくそうな表情をしている


「凪桜、お前だよ」