その後、会話がないまま学校に着いた


どうしよう…

私だったらあんな態度されたら嫌…

きっと氷河くんも嫌だったよね…


ガラッ

教室に入ると、莉夏が駆け寄ってきて

「おはよっ!!
あれ?どうしたの?二人とも、元気ないよ?」

「うん…、ちょっとね…」

氷河くんは席ではなく友達の所に行ってしまった

「それでっ!どうしたの?喧嘩?」

「う〜ん…、喧嘩っていうより…」

私は今朝の出来事を全部莉夏に話した

「あぁ〜、意識しすぎちゃったんだね〜」

うん、そうかも…

「好きなんでしょ?」

「まだわかんないよ…」

「あんた、まだそんなこと言ってるの?

好きだから意識したんでしょ?
好きだからあんな態度、とっちゃったんでしょ?」

「そうなのかな…?」

莉夏ははぁっとため息をついた後、

「いい加減認めなよ、北崎くん、可哀想だよ?」