あからさまに嫌そうな顔をする氷河くん

薬、嫌いなのかな?
聞くと

氷河くんは頷いた

「だってまずいじゃん…」

かわいい〜!

子供みたい!!

少し笑ってしまった

「あっ、笑うなよ」

「だってかわいいんだもん」

「男にかわいいって…」

氷河くんはぶつぶつ言いながら薬を飲んでくれた

薬が効いてきたのか、氷河くんは眠ってしまった

てゆーか、お母さん何してるんだろ?

もうすぐ12時なのに…

その時

♪〜♪〜♪

ケータイが鳴った

着信で相手はお母さんからだ

電話に出ると

『もしもし、凪桜?』

「うん、そうだけど」

『お母さん達ね、ちょっと今日帰れなくなっちゃったのよ』

えっ?

「なんで!?」

『いや、ね。ちょっと盛り上がっちゃって』

話す母の話を遮って私は

「今、氷河くんが熱出して大変なんだけど…」

『あら、そうなの?だから電話に出なかったのね』


「そんなこといいから、私どうすればいいの?」

『なら凪桜が看病すれば良いじゃない』

えっ?

『どうせ明日は休みでしょ?』

いや、休みだけど!!

『そういうことだから、凪桜よろしくね〜』

えっ!!私が一晩中氷河くんの看病するの!?