取りあえずこの状況から



逃れないといけないと思って




抱き締められてる水川の手をのけようと思って



そうっと手首をつかんで持ち上げてみる




「んんん・・・・・捺?」





やばっ




何でばれたの・・・




「捺、起きた?」





私は小さくうなずいた





水川は私が手首を掴んでいた手を握った




「捺の手冷たくて気持ちいから目覚めたよ。」




私はそのとき初めて冷え性を恨んだ