「冷静に考えたら、自分が悪いって考えて…本当ごめん」 「ヤダ、謝られても許さない」 そりゃ、そうだよね。 逆ギレされて、辞書ぐらいの本を投げられて… 優しい陽人でも、許してくれないよね。 「でも、今すぐ玄関を開けたら許してやるよ」 「分かった!」 転がるようにして、階段を降りた。 玄関には、毎日見てるシルエットが見えていた。