~昼休み~

隣の席では

『学校内案内してあげる』

『お昼一緒に食べよう』

などの声が飛び交っている。

でも、海里は耳も傾けてない様子。

それどころか

『どけ』

海里の近くにいた女子全員の顔が青ざめた。

『ヒェー』

ずいぶんと冷たい人だなぁ。

『学校の案内はこいつにしてもらうから』

そうやって指を指されたのは案の定

うち。

女子の目がまた鋭くなった。

『ギャー』

ヤバイ~。 ここにいてはまずいぞぉ。

急いで佳苗を引っ張って屋上に行こうとしたけど今日は佳苗が日直。

1人で屋上に行くことに。

すると海里が屋上にいた。

あわてて出て行こうとすると。

『おい!』

低い声が上から降ってきた。

『そこのドア閉めろ』

うちは急いでドアを閉める。

どうしよう。こうしたら海里とうち2人きりになっちゃう!!