「あ〜、やっぱり。 君、完全に無理してたよね」 先輩がスッと私の横に しゃがみこんできました。 「大丈夫?一回外出ようか」 先輩は私の腕をとって 部長に目配せをし、 部屋の外に 私を連れて行きました。 「ほら、泣かないで。 まだ時間あるから。 君、下手じゃないし、もうちょい練習したらちゃんと出来るようになるよ」 先輩は背中をさすりながら 優しく声をかけてくれます。