「おいしい?」


「うん。
すごくおいしいよ…?」




その瞬間

ちゅっ

と一瞬唇が重なった



!!!??



刹那に広がる
プリンの甘さと
カラメルの香



急激に頬が熱くなるのがわかった




「…ね?」


と芳史に覗き込まれ

思わず頷いた


「可愛い…。」



ニコッとほほえむ
彼の顔の方が可愛いと思ったのに



反論さえできないまま


私の唇は

プリンの香ごと

彼に
吸いとられた