「あ、こんにちは。
朝早くからすいません。

今度、隣に引っ越してきた早川護(はやかわまもる)です。」




少年のような笑顔に
心臓が急に息を吹き返したように高鳴った


その
笑顔には見覚えがあった


そして
耳に響く声には聞き覚えがあった






「これ…少しですけど、ご挨拶変わりに。

よろしくお願いします。」

菓子折を手渡して

小首をかしげる顔に全身の血の気が引くような感覚に襲われた