私の問いかけに
彼は振り向いた


そこにあるのは


昔と変わらない
優しい笑顔



胸が…

苦しいくらいに高鳴る



『何言ってるの?
また寝ぼけてるの?

…じゃ、今日も図書館に迎えに行くから。』



そう言って遠くなる彼の姿



急に恐怖に襲われて

不安が溢れて


私はとっさに追いかけた


ダメ!
待って!!
行かないで…


行かないで!!!