学の声が響いて

まじかよっ!!


半ば覚悟を決めかけた時


「うっそだよぉ~♪」

悟がいつものように笑顔で
顔を上げた


はぁぁぁ?!



全身に走った寒気が
一気に吹き飛び

怒りがこみ上げる


「ふざけんなよ。
マジで…。
お前ムカつくわぁ。」



そう言って

冷めかけた
目の前のBランチに箸をつけた


すると

サクッと上がった
衣の中から出てきたのは


白身魚…


うわぁ…

一気にテンションが落ちる

「俺魚嫌いなんだよね。
そっちは何食ってるの?」


学のランチを覗き込んだ

「オムカレ―。
食べる?」


「少し頂戴。」


「早川―、俺のブツもいる?」

せり出してきた
悟の顔を押し返す

「寄るなバカ野郎。」