「ねぇ、早川君。」


「なに?」


「今度、一緒にデートしようよ。」


カフェラテを飲みながら
上目づかに
俺を見つめる

付けまつげで強調された
大きな目は
微かにうるんでいる




なんか…


こういう奴って…やだ…



「無理。

…っつうことで
俺、バイトあるから。」



「ええ!?」


愛美の落胆する声を背中に
俺は学食を後にした