「あ、こんにちは。
朝早くからすいません。

今度隣に引っ越してきた早川護です。」


笑顔で頭を下げた


女の人は
なぜか
俺を見たままフリーズしてる






なんだ?



そのきれいな瞳は
悲しさに溢れて

今にも泣いてしまうんじゃないかと思えた


「これ…」

その瞳に
吸いこまれそうになって
慌てて持っていた菓子折を差し出した


「少しですけど、ごあいさつ代わりに。

よろしくお願いします。」

菓子折りを手渡して

大丈夫かな…?

思わず小首をかしげて見つめてしまった