思わず彼女を見てフリーズしてしまう俺


「あ、あの…
加藤君…いますか?」



そんな俺に
上目づかいで
真っ赤な顔をして見上げながら


恥ずかしそうに
訪ねてきた



心臓がスパーしそう…


体中の血液が
顔中に集まってくる


「あ…あれ?

おかしいな。

ついさっき
図書館に行くって帰ったよ。

会わなかった?」




「え?!
そうなんですか…?

知らなかった…。」


俺の言葉を聞いたとたんに
みるみる表情が曇る彼女



それを見ていた俺の心には
針で刺されたような痛みと
小さな怒りが広がった