その手紙を読み終わってからしばらく

あたしは放心状態だった。


授業が終わり教室に戻る途中、小川を見かけた。

目が合いそうになったけど、あからさまに目をそらした。


通りすぎた後、前を見ると由紀がいた。

あたしは千尋に先に教室に戻ってもらい、由紀と話をした。



「由紀、手紙読んだよ〜☆
報告ありがとう & おめでとう♪」


「亜姫〜。 ありがとう!!
本当に心配かけてごめんなさ〜い。」



由紀は泣きそうな顔で謝ってきた。



「全然大丈夫だよっ!
そのかわり、幸せになってね♪」


「うんっ!! 幸せになる。」



相変わらず由紀は
恥ずかしそうに答えてきた。