そのまま何日か過ぎた。

由紀とは違うクラスってのもあって、話さなくなった。

そんなある日

あたしは教室移動があって、クラスで仲がいい千尋と廊下を歩いていた。



「あっ……亜姫!!」



あたしは後ろから呼ばれ、振り返ってみると

久しぶりに見る由紀の姿があった。



「由紀………。 久しぶりっ☆」



あたしは気まずいながらも
笑顔でいつものあたしで話をした。

由紀も気まずいのを
隠しながら話をしてきた。



「急に呼び止めてごめんね。
これを渡したくて...。」



由紀が渡してきたのは
"Dear 亜姫" と書かれた手紙だった。



「……手紙?
ありがとう。 後で読むね♪」


「本当は口で言いたいんだけど
最近、話してなかったから手紙にしちゃった。」



"キーン コーン カーン コーン"


あたしと由紀が話している中

休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。



「ヤバッ!次、理科室だった!!
それじゃ、またねぇ><」



あたしと千尋は由紀に別れを告げてから
理科室へダッシュした。