『え〜、帰り寒いので……………』
もう他のクラスは、帰りの会が終わって帰ってるのに
あたし達のクラスは担任の話が長くて、中々終わらない。
早くしないと、小川が帰っちゃうよ〜><
少し焦っていたら、担任の話が終わった。
『「さようなら」』
みんなで挨拶をしてから廊下に出てみた。
そしたら、ちゃんと小川は残っててくれていた。
あたしは、プレゼントを持ち
恥ずかしかったから、千尋について来てもらって
小川のクラスに向かった。
でも、そこには倉井と桜井がいて
あたしが近づいていくと笑っていた。
嫌がるあたしを見た小川は、倉井と桜井を追い払ってくれた。
それからあたしは、小川に近づき
「はい!」
それだけを言い残してしまった。
そしたら、小川の隣にいた友達が
『"誕生日おめでとう"ぐらい言えよ!』
そう叫んで来た。
「誕生日おめでとう!!」
あたしも叫びながら、小川に言った。
小川とは、ちょっと距離があったから
顔がちゃんと見えなかったけど、笑っていた。