中学2年生になって半年が過ぎた。



「亜姫!! ちょっとお願いがあるんだけどいい!?」



ちょっと恥ずかしそうにあたしを呼んでくる親友の由紀。


由紀は隣のクラスなんだけど
時々あたしのクラスに顔を出しに来るんだ。



「どうしたの?? なんかあったんだっ♪」



ちょっと茶化してみると顔を赤くする由紀。



「あのね、あたし、好きな人できちゃった!」


「うっそー!誰?名前は!?」


「えっと、1組の小川 大輝だよ〜!」



小川かぁ。

あたしはそんなに好きじゃないんだよね………。


あたしの事は気にせず、話続ける由紀。



「それでねぇ。
土曜日に遊ぶんだけど、亜姫も一緒に遊ばない?」


「へっ? なんであたし??
あたしなんかほっといて、
2人っきりで遊んで来なっ!!」


あたしはビックリして
変な声を出しながら答えた。