朝になって、学校についた。


教室に向かう途中の階段で、小川が委員会の仕事で

昇校口に行くために上から下りてきた。


けど小川は、友達と話しながら階段を下りてきたから

あたしは目を合わせないように下を向いて

小川の横を通り過ぎようと思った。


すると、あたしに気づいたのか

小川はあたしが隣を通りすぎる時に

小さな声で『おはよう』って言ったのが聞こえた。


けど、友達に言ったものだと思って

あたしは無視してしまった。


教室に着き、千尋と挨拶をして話をした。


話の内容は………もちろん!恋話♪



「おはよう、千尋☆」


「おはよう〜☆」


「ねぇ、千尋。
突然だけど、恋って何?」



めったに恋を語らないあたしが

恋の意味を聞いたことに、千尋はびっくりしていた。



「いきなりどうしたの!?
亜姫、もしかして………好きな人できた!?」



あたしは千尋に図星をつかれ、顔が赤くなっていくのが分かった。