土日が過ぎての学校。

裕樹と廊下ですれ違う度に
口角が勝手に上がってきてしまう。


そんな中で、久しぶりに由紀と話をした。

由紀と目が合うと

2人でとびっきりの笑顔を見せ合っていた。



「由紀!おはよう☆」



あたしはちょっと元気がない由紀に、ハイテンションで話しかけた。



「おはよう〜。
すごくテンション高いけど、どうしたの!?」


「ウフフ〜♪
突然だけど……由紀、大好きッ」



由紀の反応は、ビックリし過ぎたのか

目を怖いくらい、見開いていた。



それもそのはず。

あたしはどんなに仲が良い人にも『大好き』って言ったことがなかったから。

もちろん、由紀にも言ったことがない。


由紀は言ってくれるんだけど

なんか恥ずかしくなって、
結局言わないで終わる……。


だからあたしがいきなり言ったから

由紀は、怖い顔をするくらい驚いているんです。