忘れようとした君へ・・・

4章

真紀と彼は、よく会う様になった。もう一樹の事は気にかける事もなくなり、彼の事で頭の中はいっぱいだった。今となっては、愛に感謝している。方法は強引だったが、お陰で彼とこうして今でも会っている。真紀の彼への想いは、確かなものになっていた。

真紀は、彼も優しく接してくれるし少なくても嫌われてはいないと思っていた。

少しは、付き合える可能性があると思っていた。

しかし、ある日真紀が思いもしなかった事が発覚したのだった。

なんと彼には、彼女がいたのだった。もちろん真紀は、いないと思い込んでいたのでショックだった。彼も、真紀の気持ちを薄々気付いていたが何も言わなかった。

だが、彼女がいてるという事を聞いてすぐふっ切れなかった。当然彼の事も忘れる事ができない。一人で考えていても、結果が見えないので真紀は愛に相談をした。するとやはり

彼が彼女持ちだという事で、諦めた方良いんじゃないかなぁという答えだった。

真紀も、しばらく一人になって考えた。その結果、もう彼とは連絡も一切取らない・会わないという結論だった。

それまで頻繁に連絡が来ていた彼は、急に一切連絡がなかったので心配していた。

そんな彼を見て、彼の彼女も何か怪しんでいた。だが、彼に真紀からは一切連絡取る事が出来なった。

しばらく経ってからの事だった。彼が彼女と別れたという話を風の噂で聞いた。正直、どうしてって思ったが理由を聞いてびっくりした。その理由がなんと真紀自身だったのだ。

昔から、友達といえども彼と真紀が頻繁に連絡を取ったり会ったりするのに彼女は良く思っていなかった。その上、真紀の事をすごく心配している彼を見て不信に思っていた。

実際に付き合っている彼女をほったらかしにして他の子を心配して想っている。

という事なら、誰でも不信を抱くだろう。案の定、彼たちは真紀の事でしょっちゅう喧嘩をする様になった。彼も真紀の事で色々うるさく聞いてくれる彼女に対し、嫌気もさしてきたのか、とうとう彼から彼女に対し、「別れよう」と一言いった。