………結局何もいえないまま、放課後。





もう、いっか。
仕方ないし。





それに…

「茨木君、一緒に帰りましょ」


そんなことを、女子から言われている。






今日は無理だよね…。






「架穂、帰ろ!!」



「うん。」




あたしたちは、帰ろうとして下駄箱を開けると、中に手紙が入っていた。





「なんだろ…これ?」



架穂は、顔を覗かせてきた。





「ラブレターじゃない?」




無いでしょ。





「ねぇ。開けてみてよ」



「うん…」




あたしは、手紙を開けた。