『優衣へ 俺、映画の出演が決まったんだ』 映画の出演? ――ピンポーン 「優衣、ちょっと出てくれない?」 「はーい」 あたしはドアを開けた 「う、うそでしょ…………」 そこにいたのは、拓だった。 「なんで………?」 「合いたかった」 そう言って抱きついてきた。 「た、拓?本当に拓なの?」 「当たり前だろ?」