憎しみはひとひらの花びら
深紅の薔薇のひとひらの花びら
それが折り重なって一輪の薔薇が咲く
その薔薇が幾重にも集まって花束になって私に届く
私はそれを窓辺に飾る
自分自身への戒めの為に
その薔薇を私が全て燃やした時
私に届けた相手は滅びる

だから私は薔薇を飾り続ける
涙を流しながら
気づかれないように
仮面を被りながら

薔薇を飾るスペースが無くなった時
私は滅びる
窓辺には薔薇の花びらが全て散った
どうか その花びらは風が運んでくれますように
拾い集めた人に薔薇が届かないように
輪廻にならないように


私だけで終わりにして