貴方は最高の恋人だった
私を守ってくれた最高の恋人

貴方はプライドの高い俺様で気分屋でナルシスト
私も負けないくらいお転婆だったね
危なっかしい私を貴方はハラハラしながら守ってくれた
そんなそぶりなんて1つも見せなかった
でもね 私は知ってたよ?
わざと知らない振りをしてたの
その方が貴方は喜ぶでしょ?
なんてったって貴方はカッコつけだから

貴方とのいつものデート
まさかあれが最後になるなんて思いもしないで
バカなコトをした私を許して

貴方が危ないって言ってるのに聞かないで
大丈夫だからって川に入ったお転婆な私
水かさが増してるのにも気付かないではしゃいでた
おかげで足を取られて沈んだ
気付いたら岸辺に貴方と倒れてた

赤いランプが点滅する車の中
貴方は大丈夫だからって涙を拭ってくれた
泣きじゃくる私にずっと微笑んでくれた
重い扉が閉まって赤いランプが点いた
あれから何分経つの?
次に会った時貴方は白い服に着替えてた
服が汚れたから?
だったらどうして目を開けないの?

深紅の薔薇と白い百合が好きな貴方にその2輪を捧げた
貴方の親には責められた
帰れって言われたわ
当然よね
私が奪ったんだもの
でも どうしても
貴方に最後の別れが言いたかったの

カッコつけの貴方
命懸けで私を守って辛いの隠してた
いつもは解ってたのに
最後だけは私に気付かせなかった
貴方らしくて笑えるわ
ねぇ
貴方が守った命
本当は2つあったって知ったら
貴方はどうする?