「ねぇねぇ!零!竜!」





二年二組の教室に息を切らし、酸素を追い求めて肩で息をする少女が入ってきた






彼女の名前は鳥居 亜季 トリイ アキ





惚れっぽい性格で
サラサラの黒髪のどこにでもいるような現代っ子だ







「どうしたのよ…」




零とは、私の名前



槇野 零 マキノ レイ





緑色の瞳に
地毛のふわふわしたクルミ色の髪




母がイタリア人
父が日本人




所謂“ハーフ”って属








「なんで俺まで…」





めんどくさそうにしているのが



北見 竜 キタミ リュウ




黒い瞳に
赤みのかかった茶色の髪


顔つきもそこそこイケメン





「私ね!付き合うことになったの!」







そんな亜季の報告に
私と竜君は固まってしまった