The ring is a cupid




文房具屋さんのお姉さんに伝えなきゃ。


そう思って、今日もあの場所へ行く予定だった。



「あのお店?それなら無くなってたよ」


「え!?な、何で?つい最近出来たばっかだったのに…」


理沙から聞いた。

あのお店は、旅人の様に何処にも留まらないお店だと。



もう会えないかもしれない。

もしかしたら会えるかもしれない。



会えたら良いな。


ありがとうって。


手に光る指輪を見せて。


そう伝えたいから。




The fate permanently with you



心の中でそっと囁いた。







end.