酔っていたので少し遠かったが、酔い覚ましがてら歩いて百合子のアパートまでやってきた。
歩きながら響に言われた事や、杏のこれまでの態度…。
いろいろな事に思いを巡らせていた。
改めて思い返せば、杏が俺を好きかもしれないと思える節が幾つもある。
何故…今まで気付かなかったんだろう。
ピンポ~ン♪
呼び鈴を鳴らすと、部屋の奥から小さな声で「ハイ?」と声がする。
「俺だ。開けてくれ。」
カチャカチャと鍵を開ける音が聞こえ、程なくドアが開く。
洗いざらしの長い髪を腰まで垂らし、綺麗な二重の大きなハシバミ色の瞳を見開き驚いた顔をしている。
こんな時でも、やはり杏に似ていると思う…。
「暁?どうしたの。こんな時間に…。」
「ごめん。どうしても話したいことがあって…。上がっていいか?」
百合子は一瞬眉を潜め、少し考えてから『余りいい話じゃなさそうね』と答えた。
言葉に詰まり息を呑む。
「クスッ…。暁って感情が手に取るようにわかるわね。すぐ顔に出るんだから」
「なっ…なんだよ。いきなり」
「何も言わなくてもわかるって事。あたしに気持ちの無い男を部屋に上げるほど、あたしは優しくないのよ」
「……っ!」
「心が決まったのね? あなたはもう、パートナーじゃないわ」
「…なんで? 俺何も言ってないのに」
「だから、わかるんだって。今日の暁の瞳には、今までみたいな迷いが無いもの。不安も苛立ちもどこかに捨ててきたみたいな澄んだ瞳をしている。
そんな綺麗な瞳をした人と一緒にいたら、自分が醜く見えてくるもの」
そう言うと百合子は悲しげに瞳を伏せた。
歩きながら響に言われた事や、杏のこれまでの態度…。
いろいろな事に思いを巡らせていた。
改めて思い返せば、杏が俺を好きかもしれないと思える節が幾つもある。
何故…今まで気付かなかったんだろう。
ピンポ~ン♪
呼び鈴を鳴らすと、部屋の奥から小さな声で「ハイ?」と声がする。
「俺だ。開けてくれ。」
カチャカチャと鍵を開ける音が聞こえ、程なくドアが開く。
洗いざらしの長い髪を腰まで垂らし、綺麗な二重の大きなハシバミ色の瞳を見開き驚いた顔をしている。
こんな時でも、やはり杏に似ていると思う…。
「暁?どうしたの。こんな時間に…。」
「ごめん。どうしても話したいことがあって…。上がっていいか?」
百合子は一瞬眉を潜め、少し考えてから『余りいい話じゃなさそうね』と答えた。
言葉に詰まり息を呑む。
「クスッ…。暁って感情が手に取るようにわかるわね。すぐ顔に出るんだから」
「なっ…なんだよ。いきなり」
「何も言わなくてもわかるって事。あたしに気持ちの無い男を部屋に上げるほど、あたしは優しくないのよ」
「……っ!」
「心が決まったのね? あなたはもう、パートナーじゃないわ」
「…なんで? 俺何も言ってないのに」
「だから、わかるんだって。今日の暁の瞳には、今までみたいな迷いが無いもの。不安も苛立ちもどこかに捨ててきたみたいな澄んだ瞳をしている。
そんな綺麗な瞳をした人と一緒にいたら、自分が醜く見えてくるもの」
そう言うと百合子は悲しげに瞳を伏せた。



