「おまえが自分の迷いを吹っ切って、杏ちゃんと向き合わないとあの娘もいつまでも苦しむんだ。もう、ふたりとも苦しむなよ。あの娘も充分大人になったよ」

「響……。」

「今日抱きしめた時にわかったんだけど、杏ちゃん結構胸があるんだよな。すげ~ビックリした。」

響がにやっと笑って身を翻しドアへと向かって歩き出す。


「……!!なっ…響?てめぇ、ヤッパリ殺す!」

「アハハ……タダで殴られてやる趣味はねぇよ。こんくらいの役得がなきゃやってらんねえだろ?まあ、これでおあいこって事にしてやるよ」

「何がおあいこだ。オイ待てよ。もう一発殴ってやる」

響は俺の脇をすり抜け『じゃあな』と言うと店のドアを開けて逃げるように出て行った。


「うまくいったら絶対に奢れよ」



そう言い残して…。




++告白と嫉妬Fin++

共に歩く未来へ…