信じられない光景を見た

杏が紅いバラの花束を持って男に抱かれていた

しかも相手は俺の親友の響だ


頭が…真っ白になった


杏はいつか誰かのものになるだろうと頭では理解していた


でも、耐えられなかった


目の前の光景が怒りと嫉妬でゆがんでいく


紅いバラが俺の嫉妬を煽るように目に焼きつく


杏が響に肩を抱かれ送ってもらうのを


ただ呆然と立ち尽くして見ているしかなかった


杏…


お前は俺から離れていくのか?