蒼海は、背の低い陸と、逆にすらっと背の高い真空に挟まれ、ほどほど・・・という印象を受ける。

「え~、なに海まで、空みたいなコト言ってんの~? 中身見なきゃ、誰のだか判んないじゃん」

ぷっと頬をふくらまして、陸が言う。

陸は、自分の名前にあわせて、真空を空、蒼海を海、と呼んでいる。

最近では二人もつられて、お互いをそう呼ぶことが多くなっていた。

陸のセリフに反論できなくなり、三人は手帳を開いてみることにした。