「好きになるはずなかったのに」


「あ、でも~~~

 露はさ、この間私が手をかけてあげて

 ちょーーーっと可愛くなってたけど

 私がいなければこんな感じだし~?」

冬実は人差し指で露子の顔に円を描いた。


……その通り。


「はいはいはい!わかってますよ!

 私は男っ気のない、素ッピンの

 しがない漫画家でありんす~」


「でしょー???だよねー?

 飛んで火にいる夏の虫!」


冬実は扇子を持ったふりをして、大いにあおいだ。


「どんだけ……

 本当恐れおおいよ
 
 このややぽっちゃりめ!」


二人はゲタゲタ笑いあった。