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次の月曜日。


あの日、変な別れ方をした私たちだったんですが―…。


「…遅い…」


今、教室で直樹の迎えを待っているところ。


なのに、一向に来る気配がない。


莉子も先に帰っちゃったし。


どんどんイライラが溜まってくる。


「あ―もう!!いくら何でも遅い!!」


あれこれ30分以上待ったのに、来ない。


連絡もない。


「はあ―…帰ろ…」


静かな教室。


聞こえるのは、運動部の掛け声や吹奏楽部の楽器の音だけ。


鞄を取り、立ち上がる。


そして、重々しい体を動かし、玄関へと向かった。