Kiss★恐怖症

「まあ、とりあえずもう一回座れよ」


「う、うん」


私はまたベットへ、ちょこんと腰を下ろした。


さっき持ってきた飲み物を取る直樹。


「はい。ミルクでよかった?」


私の目の前で差し出す。


「うん、ありがとう。大丈夫」


直樹は、私の左隣に腰を下ろした。


……その瞬間。


思い出してしまった。


私は一気に顔が赤くなる。


そう。


さっきのことを。


抱きしめられたり、押し倒されたり…。


春樹くんのことで忘れてたけど。


それの途中だったんだった―…。


お互い、何も話さない。


あーやばい!!


どうしよう!!


私は、一気にアイスティーを飲み干す。


そのとき、なぜか直樹に飲み干した。


「「…」」


二人の間に、長い沈黙が流れる。


色々なことがありすぎて、もう何がなんだか―…。