「ったく―…。とりあえず、お前部屋戻れ」
「えー。せっかく来たのにー」
兄貴のくせに弟いじめー?、とかなんとか言って。
春樹くん。
やっぱり、年上なんかじゃない。
…正真正銘の弟だ。
見た目は年上だけど、性格は弟。
「いいから、かーえーれっ!!」
そういいながら、春樹の背中を押し、ドアへと連れていく。
「はいはい。わかりましたよ!!」
押してくる直樹を避けて、自分で歩く。
部屋から出る直前。
首だけ後ろに振り返り。
「じゃあまたね。星蘭"さん"」
そう言い残し、部屋から去っていった。
さっきの騒がしさはなくなり、静かな時が流れる。
「ごめんな。いきなり」
「別にいいよ。キスとかはされなかったし」
そう。
抱きしめられただけ。
キスがされなかっただけでよかった。
「えー。せっかく来たのにー」
兄貴のくせに弟いじめー?、とかなんとか言って。
春樹くん。
やっぱり、年上なんかじゃない。
…正真正銘の弟だ。
見た目は年上だけど、性格は弟。
「いいから、かーえーれっ!!」
そういいながら、春樹の背中を押し、ドアへと連れていく。
「はいはい。わかりましたよ!!」
押してくる直樹を避けて、自分で歩く。
部屋から出る直前。
首だけ後ろに振り返り。
「じゃあまたね。星蘭"さん"」
そう言い残し、部屋から去っていった。
さっきの騒がしさはなくなり、静かな時が流れる。
「ごめんな。いきなり」
「別にいいよ。キスとかはされなかったし」
そう。
抱きしめられただけ。
キスがされなかっただけでよかった。

